ボストン交響楽団、カスタマイズされたiPadで現代風にアレンジ
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音楽
2016年1月18日
若い聴衆は、交響楽団の夜という古風なコンセプトをなかなか理解できず、また受け入れることもできません。通常、交響楽団のコンサートに行くということは、演奏が始まる前に電子機器を消音し、フィナーレが終わるまで使わないことを意味します。ボストン交響楽団は、若い聴衆を引き付けるために、異なるアプローチを試みています。
オーケストラは、業績不振に陥っている金曜日のコンサートに、より多くの若い観客を呼び込むための幅広い取り組みの一環として、観客にカスタマイズされたiPadを配布している。このタブレットは、オーケストラフロア後方、バルコニーの張り出し部分の下の指定されたエリアに座っている人のみが利用できる。このエリアでは、画面の光が他の観客のコンサート鑑賞の邪魔にならない。

これらのiPadには、指揮者やソリストに関する詳細な情報、演奏曲のスクロール可能な楽譜、プログラムに関する参考資料など、コンサートシリーズに関するコンテンツがプリロードされています。デバイスにロードされるコンサート資料には音声や動画が含まれるため、デバイスは暗めに設定され、観客にはヘッドフォンが提供されます。
ボストン交響楽団の最高執行責任者兼コミュニケーション責任者であるキム・ノルテミー氏はAP通信に対し、「コンサート前のレセプションでiPadのポッドキャストを視聴していただければ幸いです。しかし、ご想像のとおり、私たちにはそれを制御する権限がありません」と語った。
iPadの導入に加え、金曜日のコンサートでは、通常のフォーマルな服装ではなく、カジュアルな服装を推奨しています。毎週金曜日の公演後には、ライブミュージック、軽食、キャッシュバーを楽しめるアフターコンサートが開催されます。より多くの観客を呼び込むため、チケット価格も大幅に割引されています。
時代は確実に変化しており、交響楽団も進化を迫られるのは当然のことです。若い世代の聴衆は、インターネットに接続し、デバイスでより多くの情報にアクセスできることに喜びを感じていますが、バルコニーの張り出し下にある110席ではなく、客席全体にタブレット画面が映し出されるような交響楽団の姿が見られる日を、私は心待ちにしていません。