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「アップルカー」プロジェクトリーダーの退任で行き詰まり

「アップルカー」プロジェクトリーダーの退任で行き詰まり

どうやら、「Apple Car」の成功への道は、困難と転換点に満ちているようだ。

ウォールストリート・ジャーナルの報道によると、Apple の自動車部門の計画について広く噂されていた人物が同社を去る予定だという。

アップルに16年間勤務し、過去2年間は電気自動車プロジェクトを統括してきたスティーブ・ザデスキー氏が、同社を退社することを関係者に伝えた。退社時期は明らかにされていない。今のところ、同氏はまだアップルに在籍している。

彼が会社を辞めたのは、業績のためではなく、個人的な理由によるものだと言われている。

リンクトインのプロフィールによると、ザデスキー氏はカリフォルニア大学バークレー校とスタンフォード大学で機械工学の学位を取得し、1999年にアップルに入社する前にはフォードで3年間勤務していた。アップルでは、​​製品デザイン担当副社長として、iPhoneやiPod(初代モデルを含む)の製造やアップルアクセサリの製作を担当するチームを率いてきた。

スティーブ・ザデスキー

ウォール・ストリート・ジャーナルによると、同氏は2014年にアップルブランドの自動車の実現可能性調査を任され、昨年は「タイタン」というコードネームで呼ばれる、いわゆるアップルカーを開発し、2019年に出荷予定のプロジェクトを率いるよう指名された。ただし、同プロジェクトを支えるチームは、明確かつ達成可能な目標を設定するのに困難に直面したと言われている。

AppleはAppleらしく、この件については沈黙を守っている。しかし、テスラのCEOイーロン・マスクの言葉を借りれば、同社が自動車の開発に取り組んでいることは「公然の秘密」だ。Apple Carの可能性を示唆する手がかりは数多くある。例えば、同社が自動車関連のドメインを登録していることや、テスラ、フォード、メルセデス・ベンツといった自動車業界の主要企業から人材を採用していることなどだ。もしかしたら、これらの従業員の誰かが立ち上がり、ザデスキー氏に代わってApple Carプロジェクトの主力として活躍するかもしれない。

さらに、Apple の新採用は同社が仮想現実に本腰を入れていることを示唆しており、Apple は 3 月に「iPhone 5se」を発表する予定であると報じられており、また「Apple Watch 2」は 9 月に発売予定であると報じられている。